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“面白がり屋”のブロガーたちが、今日も「つれづれなるままに……」。

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PROFILE

小島 聖/女優

多彩な役をこなす演技力と存在感で、映画・舞台・ドラマなど幅広く活躍中。

http://www.flyingbox.co.jp/

photo: Kasane Nogawa

CALENDAR

続・深夜食堂

疲れたときほど人に感謝
そんな気持ちで撮影に取り組んだという松岡錠司監督
久しぶりにご一緒させてもらえてとっても楽しく
楽に撮影現場に居れました。
魅力的な役者さんたちともご一緒できて。
どうぞお楽しみに。
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http://www.meshiya-movie.com

小説と映画と現実の間で

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エヴェレストを観た
ジョン・クラカワー原作の、空へ、の映画化
何年か前、エベレストベースキャンプまで歩いて戻ってきたときに小説を読んで
あまりにも状況が想像できて涙が止まらなかった本当の物語
ネパールを3年離れている
その間に地震も起きたしなかなかエベレストへの登頂が難しかったりした
今年は知り合いも久しぶりに登頂できていた
キーラ・ナイトレイ演じる主人公、ロブ・ホールの奥さん、ジェイ
旅立つ旦那さんを見送りお腹の中の赤ちゃんとともに帰りを待つ
その精神の強さ
待っている人の方が時間の進みが遅く感じるはず


とき同じくして新田次郎作のアラスカ物語を手に取る
日本から来たエスキモーとして生きたフランク安田を通したアラスカでの物語
私は昨年一度だけ足を踏み入れたことのあるアラスカの自然を想像しながら読み進めた
が、途中で
ディカプリオ主演の映画、レヴェナント、を観る
そうしたら驚くほどアラスカ物語がどんどん私の中で立体的になって物語が読めてくる
舞台となっている場所は近いようで遠くて違うはず
でも状況は似ているはず
そして自然と人種と動物との関わり
いつの時代も変わらない課題

どちらの世界も知らないわけではない
エヴェレストもアラスカも入り口には立ったことがある
だから観ながら読みなが身体がこわばる

安全に楽しんで帰ってきてと家で帰りを待つ事の緊張感も
身に沁みる

小説と映画と現実の境界線が曖昧になり...

野火

塚本晋也監督の作品
あまりにも強烈な目を背けたくなる物語
の反動で
平和な風に吹かれ
水しぶきを浴び
心を落ち着かせる
水も風も全てのものは直線ではなく円を描いている、らしい
人間も同じで、野火の中で大量の血しぶきを目にしたけど
血も目には直線でバシャッっと飛び散るように見えるけれど螺旋を描いて
それが線になって直線に見えているらしい
物事を受け入れたいけどまず流してそれから受け止めると
直線で心に入ってくるよりまろやかになっている気がする
その日は満月で
偶然にも山開き
今年も自然の中で八の字を描くような時間を過ごせそう
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受け入れる、ということ

もう随分前に人の手に渡り
いまでは全く関係のない土地と家
昔おじいちゃんとおばあちゃんの場所だった
それでも通るたびにそこにそのままの形で
在る事が心の拠り所だった
木造の弱々しい家
重機のひと振りで簡単に崩されていくのを偶然通り過がり目にしてしまった
すこし泣けてきた
小さな小さな空間
それでもおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、弟、親戚
畳で丸いちゃぶ台を囲んで鉄釜で炊いたご飯を食べた記憶
いろんな時間を過ごした記憶
そんな日
川内倫子さんの写真展へ
熊本市現代美術館で展示したシリーズ
川が私を受け入れてくれた
の写真が好きだった
熊本の人たちの声を聴いて反響しあいながら生まれたという作品
奇しくも地震後にこの写真と切り取られたような1行の言葉をゆっくり眺めていると
どうしようもなく心がざわつく
大好きな人が熊本に住んでいる縁で訪れる機会の多かった土地
人為的に壊され崩されてしまった家とは訳が違う自然の出来事
受け止めるには、受け入れるには時間が必要だろう
熊本の写真を見ながらこんなにキラキラした時間が少しずつ戻る事を願った
土地も人間も生命力は計り知れない

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Cy Twombly Photographs

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still life
ベルント・フリーベリ
日常の視点
モランディ
マルメロの陽光
定点観測

枯れた色
ルイジ・ギッリ
劇団子供鉅人の真夜中の虹
ノスタルジー
古いものの手触り
長江哀歌

脈絡はない
でもわたしの中でつながって
つながった